2011年12月31日土曜日

本年は本当にありがとうございました

みなさま、本年は、本当にお世話になりました。
ワークショップにご参加くださった皆様、展覧会にお越し下さった皆様、本当に
ありがとうございます。
色んなことのあった1年でしたが、人と人のつながりの有り難さや、人の善意に
触れる機会のとっても多い一年であったのではないでしょうか?

大震災が起こった、ちょうどその時間、私は京都で平山素子さんのワークショップ
ショウイングのリハーサルに立ち会っていました。
京都も揺れまして、けれどそのときはそんなに大事になっているとは思わなかった
のですが、後々状況が分かって右往左往してたのを今でもよく憶えています。
そのときに、平山素子さんがショウイングに出演するダンサーの皆さんを集めて、
「私たちには踊ることしかできないのです。だから、それを精一杯やりましょう」
ときっぱりと仰いました。
ダンサーの皆さんの一人ひとり、俳優の、劇作家の、市井に生きる一人一人が
本当に尊い存在だと思っています。その皆さんが、あるべき場所で、活躍出来るよう
そのサポートを、引き続きしていければ、と思っています。

芸術の世界は甘くないし、全員がダンサーとして生きて行くことはできないでしょう。
舞台をつくるのは「天使の骨を磨くような作業」だそうです。
たとえ、プロとして活躍出来なかったとしても、天使の骨をごしごし磨いた、という
経験は、大事なものです。

皆様、2011年、本当にお疲れ様でした。2012年、ますますのご活躍をお祈りしています。

GAGA in Kyoto 2012年1月28日/2月25日!

京都でのGAGA (ピープル)、1月28日の開催に続き2月25日も開催が決定しました。
お昼からの開催ですので、お寝坊さんも安心して参加していただけます!
運動習慣のない方から、ダンサー、アクターの方まで幅広い受講者の方が
参加されています。新年の運動不足、レッスン不足解消に、どうぞ!!

日時:1月28日(土)13:30〜15:00
   2月25日(土)13:30〜15:00
場所:ウィングス京都 音楽室(地下1F)
講師:鞍掛 綾子
費用:2,500円
(当日お釣りのないようお持ちください)

お申し込み方法:
件名を「1月28日GAGA」「2月25日GAGA」
とし、本文に参加される方の氏名、
連絡先をご記入ください。追って詳細を返信します。
※締切は、開催日前日の22時です。以降のお申し込みは、お電話でお願いいたします。

お問合せ/お申し込み先
南都制作オフィス(福島)
e-mail:eldeseo3@gmail.com  @を半角に変えて送信してください。
TEL:080-1492-7058


ウィングス京都への行き方は下記をご参照ください
http://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/
駐車場がございませんので、ご参加の際は公共交通機関をご利用ください。

2011年12月27日火曜日

年末差し迫り…。

しばらく更新を滞らせておりましたが、その間にも少しずつ、舞台を観ておりました。
年内にはアップしたいなぁっ!!

あっ、そしてGAGAも!!
2月は25日(土)13:30からです!!

もう年の瀬。年賀状が…。まだ書けておりません(涙)。

2011年12月14日水曜日

「僕らの履歴書」無事終了いたしました

神戸アートビレッジセンターで開催した、展覧会「僕らの履歴書」。
そして、関連企画の演劇公演「アン」、いずれも無事に終了しました!!

たくさんの方の協力と、ご来場者様を得て、盛会に終わることができて、
ほっとしております。
初出展、初単独上演の中川雄介君も、ホッとしているようで。
展示も公演も、ポップに見えて複雑なので、いつもの中川君を
観ている方は意外に思われたかも知れません。


次作に向けて、来年あけくらいから動き出します。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!!

2011年12月10日土曜日

展覧会「僕らの履歴書」、本日オープンしました!


今日から、いよいよKAVCの1Fにあるギャラリーで、
展覧会「僕らの履歴書」が始まりました。
雨女の私としては、無事にお天気に恵まれたことがすごく嬉しい!!

そして、展示空間。
なかなか素敵なスペースになっています!!
本日の公演は15時〜と19時30分〜の2回です。
公演中は近くに寄ってみていただけない展示もございますので
前後の時間にゆとりを持ってご来場いただくといいかと思います。

なお、上演時間をおよそ30分とご案内していましたが45分程度になります。
座席に限りがありますので、立ち見になる可能性もございます。
大きな荷物などをお持ちの場合は、どうぞお気軽にスタッフにお声がけください。

お待ちしています〜!!

2011年12月3日土曜日

年明けのGAGAは、1/28午後に開催です!!

GAGA in Kyoto の年明け一回目は、下記の通りです。
ご参加、お待ちしています。

日時:1月28日(土)13:30~15:00
場所:ウィングス京都 音楽室(地下1F)
講師:鞍掛 綾子
費用:2,500円
(当日お釣りのないようお持ちください)

お申し込み方法:
件名を「1月28日GAGA」とし、本文に参加される方の氏名、連絡先をご記入ください。

追って詳細を返信します。
※1月27日(金)22時締切

お問合せ/お申し込み先
eldeseo3@gmail.com  @を半角に変えて送信してください。





ウィングス京都への行き方は下記をご参照ください
http://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/

2011年11月27日日曜日

「僕らの履歴書」稽古進行中

「僕らの履歴書」は、展示の一部として芝居をやるのですが、
その稽古も佳境に入ってきました。

今日は、別の本番を抱えているため、演出家が不在。
と、いう訳で、細かい直しを行いました。
とにかく劇構造が複雑で、当初は演っている本人たちもどこでどう繋がっている
のか分からない!!という状態でした。
なので、今日は台詞を中心に、場所や時間軸を整理し直しました。
言葉、というのは不思議なもので
同じ抑揚で言っているようでも、微妙な差異を人間は敏感にキャッチします。
感じで読むと平易に思える言葉も、音で表すと、分かりにくい、ということも
あるし、もちろんその逆もある訳で。
それをいかに伝えるか、という取捨選択です。

こういう作業は、演劇だけでなく、ダンスでも、小説でも、ありますが
取りかかるのは気が重い(だって煩雑だから!!)けど、やり始めると面白く
そして創作過程には欠かせないプロセスです。

思うに、演出や戯曲の執筆、それから振付けなどをしている際に、
クリエイターの視点とそしてもう一つ、エグゼクターの視点を持つことは、
とても大切なんじゃないかと思います。
今回の「僕らの履歴書」では、それを一人の人間がマルチに行うのではなく、
複数の人間が、分担して行っています。
作家として名前が挙がっているのは一人ですが、演出チームも複数名の
スタッフが、チーム戦で闘っています。

展示/芝居ともに面白く仕上がりつつあります。
入場は無料ですので、ぜひ足をお運びください。
(あら、やっぱり宣伝になっちゃいました)

2011年11月21日月曜日

GAGA 1月の日程変更

みなさま、先日お知らせしたGAGA in Kyoto の1月の日程が変更になりました。
今のところ、1月28日(土)10:00〜の予定です。また、決まりましたら改めて
お知らせいたしますね。

毎回参加していただける方、リピーターの方も増えてきましたので、
2012年からは、お得な回数チケットを発行します!
半年間有効です。詳細お問い合わせください!!

2011年11月20日日曜日

観劇録:20111114「アイ・ラブ・坊っちゃん」

またもや音楽座のミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん」を観てきました。
観劇録は、あくまでフクシマの私見ですので、ご了承くださいね。

さて、音楽座。チームとしてのまとまりが公演を追うたびに高まっているような気が
しました。俳優の、作品にかける集中力が非常に高かったように思います(千秋楽だった
というのも大きな要因でしょうが)。
と、なるとやはり厳しいのが劇の構成。現実と虚構の世界をめまぐるしく行き来する、
という非常に難しい構造であるのに加え、一場面だけ出てくる重要そうで実は全然
伏線でもなんでもない、という役が多いのが気になりました。メイン級の俳優さんを
多く抱えていらっしゃるからこその苦肉の策だとは思いますが、脚本の弱さは否めない…。
俳優の精度が高まってきたからこそ、解決していっていただきたい点だな、と思います。

と、厳しい意見でもありますが、俳優の真摯な姿勢が伝わってきて、上演中ぼろぼろと
涙を流しながら観劇していました。終演時にはすっかり腫れぼったい瞼で…。
音楽の持つ力は強いです。それが芝居やダンス、歌と重なり合ったときは、
1足す1が3にも10にもなります。
それが、私がミュージカルを好きでいる理由なのかも知れません。

乱文失礼いたしました。

今後のワークショップについて

島崎徹さん、平山素子さんのワークショップは、引き続き、不定期で開催予定です。
が、お二人ともたいへんお忙しい方なので、来年4月以降の開催になります。
みなさま、恐縮ですがなるべくコマメにチェックしてくださいね。

そして、GAGA! 来年は、来年は…!あの方が海外からいらっしゃるようです。うふふ。


その他にも、講師のリクエストがありましたら、ぜひぜひお聞かせください。
可能な範囲でコーディネートしていく所存でございます。

2011年11月15日火曜日

今月のGAGA

さて、今月京都でのGAGAは今週末、20日(日)です。時間は今までよりも30分早い10時からです。
場所は、地下鉄四条駅/阪急烏丸駅下車徒歩5分、
東洞院六角下るにあるウィングス京都の地下1Fにある音楽室で行います。
今までよりも広い会場ですよ!

お忙しいとは存じますが、ぜひぜひ、ご参加ください。
ご参加の際は、eldeseo3@gmail.comにお名前、ご連絡先を返信してくださいね

2011年11月13日日曜日

出演者紹介 その2

そして、西岡樹里ちゃん。

新進気鋭のコンテンポラリーダンサーだけあって、樹里ちゃんを起用したい、という
振付家の方は多いです。
そんな中、よくぞ謎の企画「僕らの履歴書」への出演を引き受けてくれた、と…。
改めて、有り難い!!なむなむなむ。
と、言う訳で、ダンサー樹里ちゃんにとっては、台詞を舞台で言うのは初めての体験。
表情筋の重要性について、改めて思い知っている様子です。

本人は、独創的なマインドと、オープンなハートの持ち主で、本人曰く「変わってる」と
よく言われるそうですが、至って思慮深い女性です。
ま、思慮が行き過ぎて、結論が突飛だったりするので、そこが面白い訳ですね。
愛されキャラです。


そんな樹里ちゃんのプロフィールは…。


2010年、神戸女学院大学音楽学部舞踊専攻卒業。その後、村越直子・ヤザキタケシ[Revival]・砂連尾理[ティクバ+循環プロジェクト]・紅玉[千日前青空ダンス倶楽部]・辻本知彦など様々なアーティストの作品にダンサー・コラボレーターとして参加。その他、自身の演出作品やソロ作品を発表し、2011年プロデュース公演「Garden」をロクソドンタブラックにて行う。様々なジャンルのアーティストとのコラボレーション、即興セッションなども積極的に行う。趣味は、絵を描くこと。匂いフェチ。<eye black><heir black><high 154



さて、残るは劇作家/出品作家/演出家の中川雄介。
そして…。

2011年11月9日水曜日

出演者紹介

予告通り、「僕らの履歴書」の出演者紹介です。
と、いうものの、写真掲載の確認をとりそびれたため、今日はプロフィールのみ。

さて、今回の出演者は、劇作家の中川氏を除く女性2名はどちらもダンサーとして
活躍している方です。
なので、稽古場でも身体の使いかたが非常に面白い。台詞よりも身体が雄弁になること
すらあります。
また、佇まいがやはり、小劇場の役者さんとは違う雰囲気を持っているので、そのあたりも
見所になっています。

さて、一人目。
松本まりさん。
スレンダーなプロポーションと端正な顔立ちからは想像出来ないですが、
稽古で面白いことを仕掛けるのは、この人!
ですが、全体的にお姉さんパートを担当してくれています(登場人物の
割り振りなどではなく、稽古場の雰囲気として)。出演者3人組の長女
といったところでしょうか。
そんなまりさんのプロフィールは…


8月29日生まれ。乙女座、O型。東京都国立市で生まれる。ちなみにマイケルジャクソン、
ペ・ヨンジュンと同じ誕生日。一人っ子。その後大阪に引越し、小学生時代を香港にて過
ごす。男勝りのわんぱくな子供だった。香港でバレエを始める。現地のバレエスクールに
お世話になり、小学四年のとき、香港バレエ団「くるみわり人形」にてクララ役で出演。

大阪に戻り、多感な波乱万丈な思春期を過ごし、大阪芸術大学ミュージカルコースに進む。
在学中演劇と出合い、そのおもしろさに目覚める。混沌とした世界から自分を解放できる
喜びを知る。

その後演劇集団ブロードキャストショウで舞台、映画、CM等の映像作品に出演。

現在K☆BALLETSTUDIOでバレエとコンテンポラリーを踊り、芝居はフリーで活動している。

趣味は食べること。特技はリスクマネージメント。






もう一人の出演者西岡樹里ちゃんは、次回です!!

2011年11月8日火曜日

「僕らの履歴書」チラシできましたっ!

なんとか、展覧会開催1ヶ月前にして、ようやく、ようやく完成しました。
チラシ!!です。

きちんとした画像は後日アップいたしますが、こんな感じです。

撮るのが下手なんです、すいません。
が、チラシはいい感じに出来ています。
苅谷昌江さん、というデザイナーさんに作成していただきました。
苅谷さんは、デザインも手がけられますが、本職は絵画を描かれる作家さんで
生命力のある、かっこいい作品を創られます。
そのイメージが、今回の展覧会にマッチしたので、「ぜひ苅谷さんにデザインを!」と
お願いしたのです。
迫力のある作品を生み出されますが、ほわっとしたかわいい女性なんですよ。
こうして、色々なアーティストさんに関わっていただいて展覧会を手がけられることを
本当に、本当に嬉しく思っています。

という訳で(?)、普段の南都制作オフィスの企画は、割とシュッとしていますが、
今回はどちらかというと、泥臭い企画です。
色んな人のインタビュー展示なので、人生や生活感が匂ってくる感じです。


展示が浮世絵や絵巻物だと例えられるならば、
関連企画の演劇はピカソに代表されるキュービズムの絵画のようです。

皆様の、お気に召す一枚が見つかりますよう…。


明日は、演劇の公演に出演する役者をご紹介します(予定っ!)。

2011年10月31日月曜日

私事ですが…(10月のまとめ)

さて、まったくもって、私事の記事です。

10月の初めに立てた目標は、6本の舞台公演を見る、という筈だったのですが
見ると決めてから、増えに増え、いつの間にか11本の公演に出かけました。

芝居では、京都芸術センターで行われた地点の「かもめ」は圧巻でした。
衣装は、平山素子さんの衣装も手がけられている堂本教子さんが担当されていて
本当に美しかった。そして、会場が18畳程度の和室で、本当に密度の濃い時間
でした。

ダンスもたくさん見ました。神戸女学院の舞踊専攻の卒業公演は、島崎徹さん、
村越直子さん、高野裕子さんの3名の振付家の作品を。振付家から巣立つ学生
への、愛にあふれるプレゼントのような作品で、本当にいい時間を過ごしました。
東京のコンテンポラリーダンサーのKENTARO!!くんの「雨が降ると晴れる」も
今までのKENTARO!!くんの、ちょっぴり物悲しいセンチメンタルな面影が薄く
なり、さっぱりと雄々しさUPのダンスに進化していて、これまた面白かったです。

お能では、「隅田川」の素謡を聴きました。関西で人気のあるシテ方の方が揃って
いるだけではなく、全国から引っ張りだこの、笛方、竹市学さんの笛が凄く素敵!
この方の笛は、圧倒的です。バイオリニストの古澤巌さんを彷彿とさせる、凄く
色っぽい音色なのです。ぜひぜひ、機会を見つけて聴いてみてください。

まだまだ書ききれないほどですが、何とか、いいペースで見ることができましたし、
いい作品にあたる確率が高く、伊達に本数だけではない月でした。

皆さんは、どのくらいの頻度で舞台を見ておられますか?
また、パフォーミングアーツに限らず、芸術やエンターテインメントに触れる機会は
どんな時なのでしょう?
ぜひぜひ、教えてください〜。

2011年10月27日木曜日

GAGA in Kyoto のお引っ越し

今月は22日(土)に開催した「GAGA in Kyoto」。毎回、初参加者と継続参加者が半々くらいで
いいバランスで新鮮に開催しています。今月でもう始めてから半年が経ちました!早い!!
今月は、初めて受付担当者のバトンタッチ(というか、ピンチヒッター)があったりして、
裏方としても新鮮でした。

さて、来月11月は、いつも開催しているカフェflowing KARASUMA の近くにある、
京都市男女共同参画センター(ウィングス京都)で開催します!!
地下の音楽室なので、flowing ほどの採光はありませんが、広さは約2倍!思いっきり
動いていただけます!!
そして、ウィングス京都のいいところは、1Fには図書情報室があり、漫画やDVDも見られるのです。
近くにはパン屋さんやスターバックスなど、GAGAが終わってからのんびり過ごせる場所も
充実しています。(大丸デパートも近いですしね)

どうぞ、楽しみにしていてください!私も楽しみです〜。


ちなみに、12月の場所と開催日は、現在調整中ですので、少しお待ちくださいね。


お申し込みは、eldeseo3@gmail.com に、お名前、ご連絡先をお送りください。

2011年10月16日日曜日

演劇の稽古

今日は、展覧会「僕らの履歴書」の関連企画である演劇公演「アン」の稽古日でした。
今回役者として出演する女優さん2名は、いずれも本職がダンサーの方です。
ですので、色々勝手の違うところもありますが、原則的に芝居のワークショップ方式で進めています。
いよいよ、戯曲も全体像が固まる稿が出来まして、色々煮詰める段階です。
今回は上演時間(30分程度を見込んでいます)の割に、場面転換や人物の入れ替わりが多く
そこをどうクリアするかが課題。
出演者が七転八倒して、産みの作業をしています。
どうぞお楽しみに!

と、言う訳で、「僕らの履歴書」のチラシに掲載する呼び込み文を掲載してみます。
長文ですが、ご興味のある方はぜひ読んでください。


インタビューの聞き手は中川雄介。話し手は、ロシア人主婦、中国人アルバイター、大衆演劇の道具方、性同一性障害の学生、など一見特殊な人に見えるけれど、でも有名人でも権力者でもなく、我々と同じ世間に生きている人たちです。
人選のポイントは、この人の履歴書を見てみたい(履歴を聞いてみたい)という人、かつ前向きに生きている、という点です。
そもそも、履歴書というのは、その人の経歴を示してはいますが、その人のことを誠実に表している訳ではないので、その人の「履歴」を知ることのできる「書」を作ってみたいと思いました。そのために、「この人の履歴を知りたい!」と思う人を選んだ訳です。そうして聞き取った人生は、一見自分の人生とはあまりにかけ離れたものに見えるようで、でも自分の人生もどこかで何かが違っていれば、こうなったかも知れない、という可能性を孕んでいる、自分の人生と裏腹なものもであるんじゃないかという投げかけです。

展示物は、それをある意味「恒常的な」存在として展示したもので、演劇の方は、それをある意味「刹那的な」表現として提案させます。
なので、2つの表現の動機は同じところにあるのです、実は。

2011年10月12日水曜日

閑話休題

今日はblog dayです。

さて、10月の観劇予定がどんどん増えて、現在8本。
今のところ順調に観てます。

人形劇「しのだづま」、ゾネのスタジオでのショウイング、
地点「かもめ」、KENTARO!!「雨が降ると晴れる」、
船場サザンシアターの別役実…。
現在5本。本数的には折り返しました。

中でも地点の「かもめ」とKENTARO!!「雨が降ると晴れる」は同じ日に
観たのですが、どちらもかなりよかったです。
地点の劇空間の美しさ、衣装の素晴らしさ、そして演出三浦さんの世界観に
くらくらしながら(私ごとき、お呼びでない世界ですが)、KENTARO!!くん
の公演を観に行って、なんだかちょっと逞しくなったKENTARO!!くんの
ダンス作品にきゅんとなりながら帰途につきました。
こういう、「どっちもヒット!」という日はなかなかありませんが、本当に
幸福な気持ちになります。

明後日の神戸女学院の卒業公演も楽しみです!

先日、お能のシテ方の先生に、とある公演のチケット確保をお願いしたのですが、
返って来た返事が「最高の正面席をご用意しますよ(ニヤリ)」
自分の公演について、それだけ自身を持って答えてくれるその姿勢に、シビレました。
舞台に関わるものとして、見習いたいです。

展覧会について、追記。

今回、履歴書、という媒体を手法として取り入れた訳ですが、そもそも履歴書という
のは、非常に特異な媒体です。事実しか書かれていない筈なのに、その人のことがち
っとも分からないし、書いている人だっておそらく、「私がこんな人間であることを
知ってください」と思って書いてはいないでしょう。
そういう意味で、その人の経歴を示してはいるけれども、その人の人となりを表し
いる訳ではないので、 その人の「履歴」を知ることのできる「書」を作ってみたい、
と考えたところに端を発します。

そして今回、履歴を6人にインタビューの形で聞きました。1人あたり、約8時間のイ
ンタビューと、撮影を行いました。台湾人留学生、看護学生、シア人主婦、俳優、
大衆演劇の舞台方…。生まれた環境も、人生の道程も、全く異なる人々ですが、市井
生きる我々の暮らしとどこかクロスオーバーしている、リアリティのある人に協力
呼びかけました

そして、芝居の方には、気鋭のダンサー西岡樹里ちゃんが役者初舞台として登場し、
ダンサー/役者として活躍している松本まりさんがぐっと全体を締めていきます。
全然そうは見えないかもしれませんが、私はこの芝居はミュージカルだと思っていま
す。音がぐいぐい、舞台を引っ張って行きます。身体と、音楽と、言葉が絡み合って
闘い合って、異種格闘技のようになっています。

面白い企画です。展覧会やギャラリーになじみのない方でも、演劇的に観ていただけ
る空間になると思います。芸術作品というよりは、証言、という感じでしょうか。
なんとも上手く言えません。上手く言えたなら、これをやる必要はなかったでしょ
う。どうぞ、いらしてください。

展覧会「僕らの履歴書」

ご無沙汰しております。
さて、以前にチラリチラリとお話ししていた展覧会「僕らの履歴書」の詳細を発表します!


「僕らの履歴書」
あなたの履歴書を僕にも見せてください。そこには書いていない話を聞かせてください。
あなたは話し、僕は書く。その行為はこの部屋を明るくするため。
場所:KAVC ギャラリー(神戸新開地)
会期:12月10日(土)-12日(月)10:00ー22:00(12日は16時まで)

中川雄介(文)
草本利枝(写真)
タテノカズヒロ(イラスト)
=============================
関連企画 演劇公演「アン」
あたしは書いた。部屋を、街を、世界の全部を。全部、もう全部!全部!

12月10日(土)15:00~  19:30~
   11日(日)14:00~  18:30~ (上演時間 約30分)
(上演スケジュール変更になる場合があります。詳しくはお問い合わせください)

出演:松本まり/西岡樹里/中川雄介
脚本・演出:中川雄介
音響:横田和也
衣装:鷲尾華子
=============================
中川雄介プロフィール
1977年兵庫県宝塚市生まれ。宝塚北高校演劇科卒業。富良野塾
中退。その後、新開地劇場で大衆演劇の道具方になる。伊丹想流
私塾13期、マスターコース5期を経て、劇作とコンテンポラリー
ダンスを始める。以降、切ったら血泥の出るような(思想と身体
の連結を重視した)作品を創作。2012年dance boxにて「ラベ
ンダー」(振付:北村成美)にダンサーの一人として出演予定。
=============================
企画・制作/おといあわせ先
南都制作オフィス(福島)

2011年10月7日金曜日

GAGA in Kyoto 20111022

GAGAは、イスラエルのバットシェバ舞踊団の芸術監督であるオハッド・ナハリンが考案した”動きのメソッド”です。
ダンサーや俳優の基礎練習としてはもちろん、ラジオ体操や太極拳のように、ダンスやスポーツに不慣れな方でも
自分の体調や身体能力に合わせて参加できます。日頃のトレーニングのプラスαに、ダンス苦手な方の克服の第一歩に、ぜひご参加ください。


日時:10月22日(土)10:30~12:00
場所:flowing KARASUMA 2階 http://www.flowing.co.jp/dining/shopinfo/
講師:鞍掛 綾子
費用:2,500円
(当日お釣りのないようお持ちください)

お申し込み方法:
件名を「10月22日GAGA」とし、本文に参加される方の氏名、性別、連絡先をご記入ください。追って詳細を返信します。
※10月21日(金)22時締切

お問合せ/お申し込み先
eldeseo3@gmail.com  @を半角に変えて送信してください。

2011年10月3日月曜日

バレエシューズ探しています!!

先日の島崎徹コンテンポラリーワークショップで、バレエシューズの取り違えがありました。

ワークに参加された方は、お手数ですが、いまいちどご自分のシューズをご確認ください。
右足と左足、片方ずつ違うシューズをお持ちの方!!
南都制作オフィスにお知らせください。責任を持って、片足をお届けします。

なんだか、シンデレラのようですね〜。

2011年9月30日金曜日

閑話休題

今年は、ちっとも舞台を観ていないなぁ、と反省し、10月はぐいぐいっと6本の観劇予定を
詰め込んでみました。さぁ、全部観られるかな??
演劇からダンス、人形劇、お能の素謡、と多種多様です。
私見ですが、ダンス特にクラシックバレエをやっている方はお能とオペラはよく
観ておいた方がよいと思います。色々共通点があり、見せ方や構成の勉強になりますよ。

お能は、こっそり白状してしまうと、謡を聞きながらうつらうつらとしてる時間が
非常に心地よいです(笑)。最初は謡が難しくても、何回も何十回も足を運ぶと、自然と
詞章が頭に入ってきますし、エネルギーを極限まで圧縮した動き、本当にどきっとします。
私のおすすめは「道成寺」。これはねぇ、泣けますよ、いい配役で観ると。

オペラもそうですね、ヴァリエーションはアリアに通じるところがありますし、
人間の「声」という部分を磨いて磨いて、神様に近づけて行ったのがオペラの歌のように
思うんですが、皆さんはいかがでしょう?
あと、私のオペラ鑑賞ポイントは、舞台美術です。オペラの美術は結構カッコいいのが
多いので、それを愛でるだけでも、芸術魂が触発されます!!海外だと本当に安い席で
とんでもないクオリティのオペラが観られたりするんですけどね。

せっかくの芸術の秋、ちょっといつもと違う舞台も、楽しんでみてくださいね。

2011年9月29日木曜日

GAGA in Kyoto 11月からリニューアル予定

さてさて、毎月ご好評を頂いている GAGA in Kyotoですが、
「もっと広い場所で動きたい!」という声をあまりにたくさんいただくので、
スタジオのお引っ越しを検討中です。

こんなにたくさんの方に集まっていただけるとは、最初思っておらず、
こぢんまり始めたのですが、有り難いことに毎回新しい方あり、リピーターありの
非常にいい状態です!

駅からの近さもあまり変わらず、広い場所を、と探しております。
現在、毎月いずれかの土曜日に開催していますが、日曜日に開催することも
視野に入れています。
また、時間もちょっと繰り上がるかもしれません。

決まりましたら、正式にご報告しますので、あとちょっとだけお待ちください。
なお、10月22日(土)のGAGA in Kyoto 1022は、いつも通り
flowing KARASUMAで、10時30分~開催します。
お間違えなくっ!

2011年9月26日月曜日

GAGA(9月)、島崎徹コンテンポラリーワークショップ無事終了しました

9月23〜25日の「島崎徹コンテンポラリーワークショップ」と、
9月24日のGAGA in Kyoto、無事終了しました。

徹さんのワークは、参加者がたくさん集まり、定員いっぱいの20名まで応募が集まったため
皆さんには少々窮屈な思いをさせてしまったかもしれません…。
でも、スタジオいっぱいにムンムン熱気があふれ、1日目より2日目、2日目より3日目、と
モチベーションがどんどんあがっていくのを目の当たりにして本当に嬉しい!頼もしい!と
思っていたのでした。

GAGAは、今回スペースにゆとりがあったので、思いっきり動いていただけました。
ようやく天気のいい日に恵まれ、気候もちょうど良く、本当にいいワークでした!
次回は10月22日(土)10:30〜です!
ご参加のお申し込みはeldeseo3@gmail.comにメールでお名前、ご連絡先をお知らせください。
お申し込み、お待ちしています!!

2011年9月25日日曜日

徹さんのワークショップいよいよ最終日です

島崎徹コンテンポラリーワークショップは、今日がとうとう最終日です。
会場の都合で、ワークの前後がキュッとしたタイトスケジュールですが、
受講者のみなさんは超速で着替えてスタンバイ!
本当に、頭が下がります…。みなさん、本当にありがとう!!

そしてそして、徹さんのワークはとっても丁寧な説明と、ダンスの技術
だけではない、色々なメッセージがふんだんに盛り込まれていて、オー
ガナイズしている私ですら、見逃せない、聞き逃せない!という感じ。
今回も、藤井斉子さんがピアノを弾いてくださるクラスレッスン。本当
に伴奏付きのレッスンは有り難いです!しかも素敵な音楽で、ちょっと
トリップ出来ます〜(受けている皆さんは必死!!ですが)。
レパートリークラスは、神戸女学院卒業生のさよちゃんが、アシスタン
トに入ってくれており、レパートリー暮らすもますます充実しています。


また、数ヶ月後に開催すべく、いま準備を整えています。
神戸?京都?大阪??今後のご案内と場所や内容のリクエストがありま
したらぜひお知らせくださいませ。
お待ちしています!

2011年9月23日金曜日

GAGA in Kyoto 9.24

さて、島崎徹コンテンポラリーワークショップの開催前日(というか、もう当日)
ですが、9月24日には、京都でGAGAもあるのですよ〜。
天井も高くて、採光も十分。本当にいいスタジオなのですが、まだ「快晴っ!」という
天候には恵まれていません。
次は晴れるかな〜。天気いい日だと、めっちゃきもちいいだろうなぁ〜と思いながら
ワークしています。

ぜひいらしてくださいませ!


GAGA in Kyoto 9.24
9月24日(土)10:30〜12:00
flowing KARASUMA 2F studio
2500 yen
13歳以上の方ならどなたでも!

2011年9月22日木曜日

島崎徹コンテンポラリーワークショップ 間もなく開催!

みなさま、シルバーウィーク後半は、「島崎徹コンテンポラリーワークショップ」です!
先日、藤井斉子さんに弾いていただくピアノの移動も終わり、
明日は追加のバーを引き取りに行ってきます!

こぢんまりしていますが、天井も高く、開放的なスタジオでのワークですので
のびのびと踊っていただけると嬉しいです。
せっかくのワークの機会ですので、目も、耳も、肌も、骨も、すべてを研ぎ澄ませて
ご参加ください!

オーガナイズサイドも、精一杯お手伝いさせていただきます!

2011年9月15日木曜日

島崎徹コンテンポラリーワークショップ受講の皆様へ

島崎徹コンテンポラリーワークショップを受講される皆様にご案内のお手紙を送付いたしました。

下記は、そのお手紙とほぼ同じ内容です。ご確認の上、ご参加ください。


  参加初日に受講料をお支払いいただきます。お釣りのなきよう、ご準備ください。
  いったん納入いただいた参加費は返却出来ません。ご了承ください。
  会場(ダンス練習室)にお入りいただけるのは19時からです。レッスン開始までの時間が短くなっておりますので、ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。
  ワーク終了後、22時には完全退室となっております。こちらも時間が短くご迷惑をおかけいたしますが、ご協力をお願いいたします。
  スタジオ横に男女別の更衣室・シャワー室があります。安全には充分留意して参りますが、必ずロッカーの施錠をご確認ください。貴重品はスタジオ内に持ち込まれても結構です。
  スタジオ内は飲食禁止です。水分補給はふたの付いたペットボトルなどをご利用ください。
  保護者の方には、スタジオ外からの見学をお願いしております。撮影、録音、録画等はご遠慮ください。
  事故や怪我に備えて、各自で保険に入っていただくことをお勧めします。
  その他、講師あるいはスタッフが、著しくワークショップの進行を妨げると判断した場合、参加をお断りする場合がございます。
  会場のKOKO PLAZA(大阪市立青少年センター)は、新大阪駅東口から徒歩5分です。地図は(http://ziba-co.com/pages/access_koko.html)が分かりやすいです。迷った場合は、080-14927058にご連絡ください。
  遅刻・欠席する場合は必ずご連絡ください。留守番電話にメッセージを残していただいても結構です。
  本ワークショップは、参加年齢層も幅広く、遠方から参加の方も多くいらっしゃいます。慣れない環境で戸惑うこともあるかと思いますが、ワークショップの主役は皆さんです。より良いワークショップとなるよう、相互の節度と思いやりをもってご参加ください。