2014年8月20日水曜日

森優貴ワークショップ見学させていただきました

17日、森優貴さんのワークショップ@神戸、見学させていただきました。
ローティーンの女の子から、私くらいの年齢の方まで、皆さん
「この機会を逃してなるものか」という真剣なまなざし。

そして、6時間にわたるワーク、全く気を抜くことなく取り組まれる森さん。


森さん、ブレイクの時も
「次は何をやろう」「さっきはこんな風に運んで行った」と
振り返り、課題を見つけ、の繰り返し。
そんなにも真剣にワークショップに向き合っている、ということに
頭が下がります。


ワークショップ乱立のご時世。
「ちょっとその道に詳しい」というだけでも、簡単に開けてしまうのが
この、ワークショップ、というやつなのです。

でもね。


初めて会った人たちとの関係性。
それぞれスキルの違った人たちを、どうナビゲートしていくのか。
ワークショップに求めるものが人によって違う中、
自分は何を提供できるのか。

そもそも、人として、他者とどう向き合うのか。

これは、容易ではない問いです。
そして、この問いを立て、自分なりの解を持つワークショップのセンセーは
決して多くない。

子どもになめられる人、習熟の遅い参加者を見捨てる人、
仲良しだけで進める人、自慢話(武勇伝)で終わってしまう人、
「すいません、こんなで…」と弁解を始める人…。
たとえ、その人に踊りの能力が備わっていたからといって
ワークショップのファシリテートに長けている、とは限りません。

その意味でも、森さんの必死に取り組む姿勢は、とても真剣で、挑戦的で
はたで見ていてゾクゾクしました。

来年は…。
あるのかなぁ、森さんのワークショップ。


今回、参加できなかった皆様。
もし来年あるとすれば、ぜひ受けてみてくださいね。




2014年8月13日水曜日

身体を動かす、って…。

私事で恐縮ですが、
ひっさしぶり〜、に、バレエのレッスンを受けてきました。
どれくらい振りだろう、多分1年半くらいは踊ってなかった。

最後にGAGAをやったのも、1年ちょっと前だったし、
シアターダンスのワークショップも受けたけどそのときは
ついて行くので精一杯。振りを覚える脳みそ、どこへ行ったの〜
って感じだったので。


で、もう、本当に楽しかったです。
筋肉が落ちているので、身体はむちゃくちゃきついし
出来ていたことが出来なくなっているし
息もすぐあがるんだけど、プリエしているだけで
ニコニコ〜、ってなっちゃいます。

普段は、脳みそと指先(PCを使うから)しか使っていないので
おそらく生活がとってもアンバランスになるんですよね。
脳にばっかり血液が行く、というか。


やっぱり、バランス!
身体も、脳みそも、手先も、全部使わなアカンなぁ。
と、改めて思った本日でございました。

2014年8月11日月曜日

GAGA やります!@武庫川女子大学

投稿したと思っていたら、出来てませんでした(=_=;)

夏に開催してるGAGAの連日ワークショップです。

GAGA、バットシェバ舞踊団のレパートリー作品を踊るクラス、に加え
GAGAを深く知るための「GAGAメソディカル」も実施します。

メソディカルは、多分日本初かな?

今回の会場は女子大ですが、男性の先生です(笑)。
シャハ・ビンヤミンさん。バットシェバ舞踊団の現役メンバーです。


お問い合わせは、GAGA JAPANまで。






GAGAワークショップ+レパートリー振付
武庫川女子大学



Aコース 2014年9月13(土)14(日)15(月) 10:00〜17:00
Bコース 2014年9月19(金)20(土)21(日) 10:0017:00

内容
 10:0011:30 GAGAダンサー
 12:0014:00 レパートリー振付(バットシェバ舞踊団作品を習う)
 15:0016:30 GAGAメソディカル(GAGAを詳しく理解できるクラス)
 16:3017:00 Q&A



[参加費]
[A もしくは B 3日間コース]  25,000円 / 学生割引 20,000円
[A+B 6日間コース] 45,000円 / 学生割引 38,000円
[GAGAのみ もしくは GAGAメソディカルのみ単発受講] 3,000円
[1日単発受講] 9,500円

[対象]
舞踊歴 3年以上, 17歳以上のダンサー(ダンスのジャンルは問いません)
*基本的なダンス経験がない方の場合ダンステクニックの経験なく受講することになり、怪我をする危険がありますので、ダンス経験者のみの受講になります。

[持ち物]
動きやすい服装をご用意ください。ダンスシューズは必要ありません。

[会場]
武庫川女子甲子園会館(上甲子園キャンパス甲子園会館西ホール)




イスラエル、今、情勢が揺れていますね。
パレスチナのことを思うと、平静でいられない気持ちもありますし、
そう思う方のことを尊重したいとも思います。

私は、アートは残された一本の手だと思っています。
その手が何を掴むのか、誰と握手するのか、何を示すのか。
政治を冷ややかに映しだすと同時に、政治から自由でなければならない
と思います。

2014年8月8日金曜日

上方落語

朝、起き抜けに。
仕事から帰って、ネットサーフィンしているときに。
お休みの日のスキマ時間に。

最近、気に入ってかけているのは



ラジオ!   でもなく、

クラシック! でもなく、

アニメ!   でもなく(これは最近までやっていましたw)、



なんと、



上方落語

です。


何となく、ネットで拾ってきただけなんですが、それ以外にももちろん
言い訳はあります(笑)。


文楽や歌舞伎を見ると、その日本語の美しさにほぉっとなってしまいます。
昭和の作品でも、三島由紀夫なんかは、とても日本語が美しいですよね。
近世以降のことばは、今の私たちが聞いてもとてもよくわかりますが
その言葉の選び方や使い方が、感覚的に今の人間とは違います。
それがとってもすてきだなぁ、と思うのです。

言葉以外でも、習慣とか、仕草とか。

それを、もう少しシャワーのように浴びられないものかしらん、と思って
たどり着いたのが落語、ということもあります。


早世の天才、枝雀さんはもちろん、米朝さん、春団治さん…。
吉弥さんは若々しくぴりっと、でも七段目なんて聴き入ってしまいます。
まだまだ不勉強なので、偉そうなことは何も書けませんが、
朝の準備、通勤、帰宅途中のながら「上方落語」、おすすめでございます。

2014年8月5日火曜日

国立文楽劇場「女殺油地獄」!!



「女殺油地獄」
字面だけでもなんとおどろおどろしい。

知っている方も多いと思いますが、近松門左衛門の名作です。
今日は、この演目の千秋楽。
人形浄瑠璃で観てきました。

この写真の与兵衛くん、金持ちのぼんぼんなのに、放蕩三昧。
おまけに家庭内暴力はするわ、異父兄妹のおかちに嘘はつかせるわ
借金はあちこちで作るわ、のどうしょうもない若者。
ついに家を勘当され、近所の油屋の奥さん(お吉)を
遊ぶ金と借金返済のお金欲しさに殺してしまう、というお話。
殺す場所が油屋の店内で、逃げ惑うお吉が油壷をなぎ倒したり
升や漏斗を投げ、辺りは油まみれ。
その中を、つるつるつるつる滑りながら逃げ、殺し、という
凄まじい場があるのです。

いやぁ、これ。
与兵衛くんも悪いけど、甘やかした親が悪い。
継父ということで、与兵衛くんの好き放題を咎めない父親。
「いつかは心を入れ替えて店を継いでくれる」と甘やかす母親。
きっと、与兵衛くんが求めた愛情は、そんなものではなくて
ちゃんと自分と向き合ってくれる親、だったんだろうなぁ。


呂勢太夫さんの情あふるる語りは今日も全開で、
寛太郎さんの絢爛な三味線は聴きごたえ抜群でした。
そして、病気休演の燕三さんの代役を務め清志郎さん。
最初は「大丈夫?なんだかむちゃくちゃ不安そう(お顔立ち??)。
と思っていましたが、クライマックスに向かってメキメキと
勢いを増す三味線!
こんなにタフな三味線を弾かはる人なんや、と。


それにしても、返す返すこの作品。
教訓めいたくだりは一切ないものの、いろいろ考えさせられます。



2014年8月4日月曜日

バレエの発表会と、カテゴライズの話。


昨日は、ずっとお世話になっているバレエ教室の発表会でした。
といっても、私は出ません(^^; お手伝いさんです。

どんな発表会でもそうだと思いますが、
本番を待つ子どもの背中は、切ないほどにたくましい。
自分の出番の直前には、仲間の輪からそっと離れ、舞台をじっと見てる。
孤独という名の緊張と闘う姿。
で、舞台に立って、照明がつくと、キラキラしてるねんな〜。



今回、コンテンポラリーダンスの作品がありまして、
NDT2のダンサーの子が振付・出演を果たしてくれました。
中高生と、小学生と共演したんですが、
中高生と一緒に踊っていても小学生の子たちは、
不思議と目がいきます。
踊りとして面白い。
バレエの子がコンテンポラリーを踊るとき、振りを覚えて踊る、
というだけで、何となく上っ面感があって、面白くないな〜って
思うことがあるんですが、子どもたちは
「これはバレエ」「これはモダン」「これはハウス」とか
カテゴライズせずに、ただただ踊っていて。
きっと、「この踊りって…なんなんやろうな〜」と思いながら
やってねんねやろうな、とは思うんですけどね。


そんなちびっ子の踊りを観ながら
「なんかモダンっぽいけど子どもが踊るコンテンポラリーダンスって
癖がなくていいな」と思っていた私。
完全に毒されてます、カテゴライズという偏見に。
とほほ。



2014年8月1日金曜日

素子さんのワークショップ

今日は、名古屋での平山素子さんワークショップ。
19時〜21時までの2時間でした。

集まったのは20名弱で、メンバーは20〜40代くらいかな??
私がオーガナイズするときは、10代の学生さん、
ローティーンの方が混じることも多いのですが、今回は
年齢も近く(12歳と22歳の10歳差と、32歳と42歳の10歳差は
違いが大きいものですから)、統一感があるように思いました。
そして、男性が3人もいた!
これはとてもいいなぁ、と思いました。


からだの中でピンポン球を跳ねさせる、とか
からだにクリームを塗る、とか
イメージから動きを創っていくプロセスとか、

早く、ゆっくりを混ぜながら歩く。止まってみるとか

エクササイズをふまえて、自分で動きを構成してみる、とか。

皆さん、苦心しながらも果敢に取り組まれていました。


コンテンポラリーダンスは何でもあり!!と思われがちですが
盲滅法、思いつくままに動いているのは、
私はあまり好きではありません。
そういった意味でも、今回のワークショップのように
「インテリジェンスのある身体を意識する」というのは
コンテンポラリーダンスで、けっこう重要だと感じています。
なので、素子さんのワークショップに意義を感じているのですよね。


また、コンテンポラリーダンスは特に、
創作者がきちんと意図を持って動きを創っているのか
踊る人は、この動きの面白さ(ドラマ性、意味、作者の意図など
なんでもいいんだけどさ)について、ハテナ?ってなっていないか
というのが露骨に見え隠れするんですよね…。
そりゃもう、クラシックバレエとかとは格段の差で。
バレエはアンデオール、ターンナウト、高く、細く…という
明らかな法律があるけれど、コンテンポラリーダンスは
そうではないから、どうしてここの位置までなのか、なんでこの早さ
なのか、いつ動き出すのか、みたいなことに説得力がなければならない。
その意味で、インテリジェンスのある身体、というのが必要になって
くると思うのです。

メソッドはこれでなくちゃ駄目、とは思わないし
メソッドなんてくそくらえ、でもいいんだけど
やはり研ぎすまされた身体、というのが、必要だと思うのです。
息長く踊ろうとすれば。




なんてことを思いながら、見学していたのでした。
ちゃんちゃん。